『答えを見る = 悪』なのか?

何年も塾講師をしていると、
『答えを見ること = 悪いこと』
『答えを見ること = ズルいこと』
と強く認識している子が時々います。

個人的には、
それはちょっと違うと思います。

(以前、同じ大学出身の友人に上記の話をした時にも、
『逆に、答え見ないでどうやって勉強すんの!?』と言ってました。)

当然、テストでしたら、
答えを見たりすることは絶対ダメです。

ですが、
普段の勉強においては、
寧ろ答えは積極的に見て欲しいです。

もはや、
勉強する時には必ず横に置いておいて欲しい
です。

なぜかというと、
『答えを見て、覚えること』こそが
”勉強の基本”だからです。

もちろん、
『考えること』も重要です。

しかし、
それは覚えてから行うことです。

知識という土台が有ってこそ、
思考が成り立つのです。

暗記科目(社会,理科)は最初から『答え』を見ても全然アリ

これを生徒に言うと時々ビックリされるんですが、

所謂、”暗記科目”と言われる
社会理科は、
最初から答えを見ても良い
と思います。


学校の社会理科
授業を聞いただけで、
言葉を殆ど覚えているのであれば、
いきなり自力で解いても良いと思います。
(なかなか難しいと思います。)

ちなみに自分の場合、
社会理科のワークは最初から答えを見てました!

(この方法で、社会の定期テストでは、中学~高校にかけて、
クラス1位や学年1位を何度も取ってました!)

なぜかというと、

社会理科のワークは
言葉を覚えてないと解けないから
です。



例えば、
『江戸幕府を開いたのは誰か?』
という問題。




答えは『徳川家康』です。

すぐにわかった人が多いと思います。

それは『徳川家康』という人物を覚えており、
既に知ってるからです。


では、
そもそも『徳川家康』を知らない人
(あまりいないとは思いますが)
に対して、
同じ質問をして、
正しい答えが出るでしょうか?



答えはNOです。


どんなに時間をかけて考えさせても、
そもそも知らないんですから、
答えが出るわけがありません。


数学の計算問題だったら、
時間をかけることで、
正しい答えが出るかもしれませんが、
このように知識を問われる問題においては、
時間は関係ありません。

知っているか、知らないか
です。

時間をかけて考えたとして、
“知りもしない人物“の名前が、
思い浮かぶはずがないです。

思い浮かんだとしたら、
それはもう特殊能力の領域です。笑


つまり、
暗記科目において、
正解を導き出すのに必要なことは、
時間をかけて考えることや、
そのような特殊能力を磨くことではなく、
単に”覚えること“です!

全く言葉を覚えてもないのに、
闇雲に解こうとしても、
ただ時間が過ぎるだけです。


例えるならば、

材料が無いのに、
料理を作ろうとしている状況です。


『無』からは何も生まれません。

まずは、
材料(知識)集めからです。


そのために、
先に『答え』を見るのは、
悪いことでも、
ズルいこともでありません!

積極的に『答え』を活用して、
覚えていきましょう!

思考科目(国語,数学,英語)はどうすればいい?

暗記科目と思考科目には
完全には分けられませんが、
どちらかと言えば、
思考科目の国語,数学,英語は知識が無くても、
比較的解きやすいです。

なので、
国語数学は、
最初は自力で解いてみて、
欲しいです。

英語は状況次第です。

単語を覚えているなら、
まずは自力で解いて欲しいですが、
覚えてないなら答えを見て、
単語や文を覚えましょう。

ただ、どの教科も共通して、
『わからなかったら答えを見て、覚える』
ということは徹底して欲しいです!





教科ごとの具体的な勉強方法に関しては、
これから別の記事で徐々に書いていきたいと思います。

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この記事を書いた人

群馬県出身。
主に教務を行いながら、内装やWEBサイト、SNS、動画制作、デザイン、広報業務などを幅広く担当。

高校3年生の時、半年間の勉強で偏差値を40台から60台へ上げ、最終的に一般入試でGMARCHに現役逆転合格。就職活動では、学生時代に培ったWEBサイト制作・運営の経験を評価され、東京のIT系の某上場企業から一次面接で即日内定を貰うも、迷ったあげく辞退し、大学卒業後はフリーランスとしてWEBサイトの運営・制作をしながら塾講師として大手塾で暫く勤務した後、教室長と共に個別指導塾2nd Roomを開業。