漫画『ONE PIECE』のキャラクター、
サー・クロコダイルのセリフです。
作中では、民衆や海軍をも欺き、
王国の乗っ取りを目論んでいた
物凄く悪い奴なんですが、
核心を突くような発言が多く、
中でもこのセリフは
特に印象に残っています。
序盤からほぼ敵無しだった
主人公のルフィが
2回も負けた相手なので、
作中初期の方では
かなり強力な敵であり、
相当な実力者でした。
「〇〇高校に行きたい」
「〇〇大学に行きたい」
「〇〇をしたい」
「〇〇になりたい」
など…
“理想”を語るのは
大いに自由ですが、
やはり”実力”が伴わないと、
残酷ですが、
ただの”理想”のままで
終わってしまいます。
それどころか、
自分が何気なく口から出した
”理想”を
他人は案外よく覚えていて、
実力や行動が伴わずに、
やがてそれが積み重なると、
「アイツは口だけだ」
なんて言われてしまったり、
思われたりするようになります。
最近の言葉だと、
“意識高い系”
なんて言葉で
揶揄されたりします。
「意識が高い」
というのは、
本来は褒め言葉のはずですが、
調べたところ、
“努力の過程をSNS等で
他者に過剰にアピールしつつも、
実力も行動も結果も伴ってない人”
があまりに多いため、
2000年代後半頃から
揶揄に用いられる言葉
になってしまったようです。
つまり、
“意識が高い”ことではなく、
(実力や行動が伴ってないのに)
“意識だけが高い”ことを
揶揄している言葉であることがわかります。
この肝心の“実力”を身につけるには、
やはり”努力”しかないと思ってます。
ただ現実問題、
『”努力”さえすれば理想が叶うか?』
と言われれば、
”必ずしもそうではない”
というのが、
世知辛いところです。
「いつやるか?今でしょ」
でお馴染みの林修先生が
テレビ番組の企画の授業の中で、
仰っていたことなのですが、
これが最も真理に近い気がします。
ちなみに、
林先生はその後に、
こう言っています。
「俺にとってどこが間違った場所か言おうか?」
「俺が例えば、『ジャニーズ入りたい!』って努力する」
「正しい?正しい場所?」
この言葉を聞いてわかるのが、
『正しい場所』
というのは、
“物理的位置のことではない”
ということです。
自分が今いる地点と、
目標の地点との距離を、
正しく認識する
ということです。
あえて
厳しい言い方をすると、
『身の程を知る』
ということでしょうか。
目標を設定する際に、
『あまりに高望みしすぎてないか?』
と冷静に判断することが必要です。
ただ、
生徒の皆さんはまだ若く、
未知の可能性が有るので、
『正しい場所』
がたくさんあると思います。
「〇〇高校に行きたい」
「〇〇大学に行きたい」
「〇〇をしたい」
「〇〇になりたい」
など..
殆どすべてが
『正しい場所』
だと思います。
なので、
どんな理想であれ、
頑張ってもらいたいと思います。
そして、
勉強に関係する”理想”を
叶えるための努力を
『正しい方向』
に導くことこそが、
我々、学習塾という仕事の意義
であると思っています。
ただ、
『十分な量』
の努力をするのは、
生徒の皆さん自身です。
勉強もそれ以外のことも
言ったら、
やる
やらないなら、
言わない
“口だけ”
にならないように
したいところです。
こちらも
そうならないように
頑張ります。
最近、生徒の受験について考えていく中で、
ちょっと思うことがあって、
結構シリアスかつシビアな
内容になってしまいました。。。
結局は
何が言いたいかと言うと、
“願い”は
口にしただけでは
“叶わない”
ということです。
理想を現実に出来るように、
志望校に合格できるように、
もっと頑張って勉強しましょう。