前回の記事でも紹介したように、高校受験までに2,000語~2,500語前後を目安に、英検2級の取得や大学受験を視野に入れるのであれば、最低でも4,000語〜5,000語近くの英単語を覚えなければなりません。
英単語を覚えるのが苦手という子は、なかなか多いと思います。
今回は、英単語を効率よく覚える方法やコツを3つ(奥の手を含めると4つ)紹介していきます。
実際に、自分はこのようにして、英単語を覚えています。
具体的な覚える方法というよりは、英単語を覚えるために意識すべきことについての部分が多いと思います。
※本来、別言語である英語をカタカナで100%完璧に表現するのは不可能ですが、この記事では便宜上カタカナ表記にしている部分がございます。予めご了承ください。
“英単語を覚える”とは?
まず、ここで言う”英単語を覚える”とは、
①アルファベットの並び(スペル)を見た時に意味がわかり、それを日本語に変換できる。
②日本語で書かれた言葉を英単語に変換できて、そのスペルを正しく並べられる(書ける or 思い浮かべられる)。
ということです。
それでは次に、効率よく英単語を覚える方法を紹介していきます。
①単語を発音し、聞いて耳で覚える。【聴覚】
英単語を覚える際は、まず発音を覚えて、それから音に文字を当てはめて覚えていくと覚えやすいです。
なぜなら、聞き取れない言葉や聞き慣れない言葉を文字にするのは難しいからです。(日本語でも)
逆に音がわかれば、スペルも“ある程度”まで絞ることができます。
日本語やローマ字は、音がわかれば、“ほぼ確実に”正しく文字を並べることが出来ますが、
英語が“ある程度”までしか絞れない理由が↓こちらです。
・英語には同じ発音、同じような発音でスペルが違うパターンがある。
・『R』と『L』の発音などが日本人からすると区別しづらい。
このように、英語という言語の特徴や性質的な部分と、「『R』も『L』も『ラ行』の音に聞こえてしまう」という日本語で身についた癖が理由として挙げられます。
そのため、“ある程度”までしか絞ることしか出来ませんが、発音がわかるということは、大きな手掛かりの一つになります。
例えば、語尾が「アー」という発音の単語であれば、『-er』か『-ar』か『-or』あたりまで絞ることができます
また、自分で発音できない音は、聞き取ることもできないので、音を覚えることで、最近特に重視されているリスニング対策としての勉強にもなりますので、絶対に発音も覚えましょう。
②文字の並びを目で覚える。【視覚】
読めるけど書けない漢字ってありませんか?
読めるということは、100%ではないにしろ、なんとなくは漢字自体の大体のビジュアルを視覚的には把握出来ているということです。
英単語もビジュアルをしっかり把握しておきましょう。
これを把握することで、微妙に間違った文字列を見た時に、ビジュアル的に何かしらの違和感を感じることができれば、ちょっとしたスペルミスを防げます。
先ほどのように、音でスペルを絞ったあとに、ビジュアルで確定させるという組み合わせで、単語のスペルミスを極限まで減らすことが可能です。
③意味を覚える時にはイメージを頭に浮かべながら覚える。【概念】
簡単な単語で例を挙げます。
この覚え方は『名詞』の場合に特に有効です。
🍎 → リンゴ → apple
のような『概念』→『日本語』→『英語』という、
『日本語』を経由する言語間での変換による間接的な記憶ではなく、
🍎 → apple
のように『概念』→『英語』という、
『日本語』を経由しない直接的な記憶が理想です。
『概念』→『日本語』→『英語』の言語間での変換より、
『概念』→『英語』を結びつける方が確実に記憶に残ります。
日本語もそう覚えてきたはずです!
家中のものに、その物を指す「英単語」を書いた付箋などを貼るのもオススメです。
(例えば、冷蔵庫に『refrigerator』と書いて貼っておくなど。)
名詞以外はどう覚えれば良いのか?
『動詞』の場合は、その動作をジェスチャーしながら、若しくは、その動作をしている人を思い浮かべながら覚えると効果的です。
『形容詞』も同様に、日本語ではなく、状態や性質のイメージを浮かべながら、覚えると良いでしょう。
『副詞』は、、、この方法ではちょっと難しいかもしれないですが、その『副詞』を用いるシュチュエーションを思い浮かべながら覚えるのが良いと思います。
また、『副詞』だけで覚えるのは難しいので、簡単な文章を作って、それを覚えるのも良い方法だと思います。
〜奥の手〜 無理矢理ローマ字読み
これは本当はあまりオススメしたくないのですが、 あくまで奥の手として教えておきます。
それは無理矢理、ローマ字読みして語呂合わせのように覚える方法です。
英単語を勉強していると、どうしても発音とスペルがマッチしてないような単語に遭遇することがあります。
それだけで覚え辛さが跳ね上がります。
そんな単語を暗記するのにおすすめなのがこの方法。
例えば、水曜日を意味する「Wednesday」という単語。
この単語の発音を無理やりカタカナ表記にすると、『ウェンズデイ』となります。
Weが「ウェ」の部分の音になることはわかりやすいですが、dを発音せず、neで「ン」、sで「ズ」の音が鳴ると、しっかり把握して覚えるのは難しいです。
さて、この覚えた方を実践してみます。
『Wednesday』を無理矢理ローマ字読みのようにして、「ウェドネスデイ」と覚えるのです。
もちろん、覚えるための音ですので、実際の発音とは全く違います。
これを音読などで、そのまま発音したら笑われてしまうのでご注意を。笑
これはあくまで、音とスペルがマッチしてないように思える単語を覚える際の最終手段です。
本来の発音のまま直接覚えるのが理想です!
覚えた後は・・・
覚えるという行為はインプットにあたります。
すべての勉強に共通して、インプットの後はアウトプットが必要です。
なので、覚えた後は、
①アルファベットの並び(スペル)を見た時に意味がわかり、それを日本語に変換できる。
②日本語で書かれた言葉を英単語に変換できて、そのスペルを正しく並べられる(書ける or 思い浮かべられる)。
↑ができるかどうかを必ず確認してください。
アウトプットと言っても、自分で勉強をしている場合には、覚えた英単語を必ずしも書く必要はありません。
それは、頭に思い浮かべられるのであれば、間違いなく書けるからです。
学校や塾の単語テストで書かなくてはいけない理由は、覚えられたかどうかを『書くこと』によって、他人に対して実証する必要があるからです。
つまり、自分で勉強する場合においては、実証する相手は自分自身なので、”必ずしも”『書く』必要はないということです。
まとめ
今回は、『英単語を覚える3つのコツ』という内容で書いてみました。
①単語を発音し、聞いて耳で覚える。
②文字の並びを目で覚える。
③意味を覚える時にはイメージを浮かべる。
(〜奥の手〜 無理矢理ローマ字読み)
このように様々なアプローチによって、英単語を覚えれば、単に覚えやすいというだけでなく、覚えた後もすぐに忘れづらいです。
お気づきのように、『何度も書いて練習する』という覚え方は、紹介していません。
自分はこの方法を確立してからは、覚えるために英単語を書いたことは一度も無いからです。
というのは、上記の3つ(或いは4つ)の方法で覚えることができれば、特に書く必要は無いからです。
とは言っても、どうしても上記の方法で覚えられない場合は、やはり“書くしかない”と思います。