点数を”上げやすい教科”と”上げづらい教科” 〜真のテスト範囲〜


教科によって、“定期テスト”の『点数を上げる難易度』、『高得点を取る難易度』は明らかに差があると感じています。

経験上、他のどの教科より英語のテストの点数を上げることが、最も難しいように感じます。

この差を作り出す一番の要因が、『これまで習った単元との繋がり』の有無です。

『これまで習った単元との繋がり』が濃ければ濃い教科ほど、“定期テスト”の『点数を上げる難易度』、『高得点を取る難易度』が高いと言えます。

理科や社会は『これまで習った単元との繋がり』が薄い、もしくは皆無なのに対して、英語や数学は『これまで習った単元との繋がり』が濃いと言えます。

例えば、理科や社会が積み木を横に並べていく作業だとしたら、英語や数学は積み木を縦に積み上げていく作業であると言えます。

横に並べるのなら、どこからでも並べ始めることが出来ますが、縦に並べるには一番下の基礎となる部分から並べる必要があります。

『これまで習った単元との繋がり』が濃い教科(英語,数学)は、学校から配布されたテスト範囲表に記載されている単元だけをひたすら勉強すれば、定期テストの点数が上がるというわけではありません。

目次

『定期テストの範囲表』=『優先的に勉強すべき範囲』

中学や高校では、毎回テストの2週間くらい前に、学校から『定期テストの範囲表』が出ると思います。

あのテスト範囲表に記載されているのは、あくまで今回のテストで『優先的に勉強すべき範囲』です。

『これまで習った単元との繋がり』が濃い、英語や数学はその『優先的に勉強すべき範囲』だけを勉強しても、なかなか良い点数は取れません。

良い点数点数を取るには、本当の意味でのテスト範囲、つまりの真のテスト範囲を勉強する必要があります。

それでは、真のテスト範囲とは一体どこになるのか、教科ごとに紹介いたします。

英語は”これまで習ったこと全て”がテスト範囲!?


英語の真のテスト範囲

英語の真のテスト範囲は『小学生で習った単語&文法』〜『テスト範囲表に記載の内容(ここ数ヶ月で学校の授業で行った単元)』までだと思ってください。

なぜなら、中学の定期テストには、最近習ったばかりの単語や文法だけではなく、これまで習ったすべての単語や文法から出るからです。

当然、学年が進めば進むほど範囲は広くなり、それに応じて勉強量も必要になります。

これこそが英語の『点数を上げる難易度』、『高得点を取る難易度』が非常に高い理由です。

これまで出てきた言葉や漢字がすべて出てくるという意味では、国語も同様のことが言えますが、毎日触れている母国語というアドバンテージがあるので、英語ほどその点においての苦労は比較的少ないと思われます。

基礎が身についていないと点数はずっと上がらない

中学生で英語を苦手としている多くの子が、小学校や前の学年で習った英単語を覚えていませんし、小学校や前の学年で習った英文法も理解できていません。

つまり、英語の基礎が全くと言って良いほど身についていない状態です。

この状態で、テスト範囲の単語や英文法を覚えただけでは、これまで習った英語の基本ルールや英文の構造がわかっていないので、ミスを連発し、出来ても現状維持で、なかなか点数は上がらず、高得点は取れません。

英語の勉強は手遅れになる前に始めるべき

先ほども述べたとおり、基礎が身についていないと英語の点数は上がりません。

かと言って、中学生になってから小学校で習った単語や英文法を改めて覚える始めるのでは膨大な時間を必要とします。

ですので、英語の勉強は手遅れになる前に、一刻も早く始めることを強くオススメいたします。

英語で高得点を取っている子の多くが、小学生から中学生レベルの英語の勉強を始めています。

つまり、中学入学時の段階で、既に埋め難い差がついていることになります。

小学校の英語のテストの点数を基準にするのは絶対NG

ちなみに、現状で小学校の英語のテストで高得点を取れていたとしても、注意が必要です。

実際に、小学校の英語のテストでは高得点を取れていたのに、中学に入ってから英語の点数が平均点を大きく下回るというケースが数多く見られます。

なぜなら、小学校の英語のテストと中学校の英語のテストのレベル自体に大きな差があるからです。

はっきり言って、小学校の英語のテストは高得点が簡単に取れる『お遊び』のレベルに過ぎません。

(小学校の英語のテストは他の教科と比べても、やけに簡単すぎる…。)

ですので、そのあまりに簡単な小学校の英語のテストを『英語ができる・できない』の基準にするのではなく、英検を基準とすることを推奨いたします。

小学校のうちに、せめて英検5級か4級は取っておきたいところです。

数学の真のテスト範囲もかなり広い!

数学の真のテスト範囲

数学の真のテスト範囲は『計算』と『前学年で習った繋がりのある単元』と『テスト範囲表に記載の内容(ここ数ヶ月で学校の授業で行った単元)』になります。

多いですが、それでも、これまでの全ての英単語と英文法を覚えておく必要がある英語と比べれば、まだ少ないと言えます。

まずは計算を完璧に

数学のテストで点数を取るには、基本の計算ができることが大前提です。

計算はどの単元でもほぼ確実に使うので、数学の全ての基礎と言えます。

つまり、テスト範囲がどの単元になろうと、計算はほぼ確実にできる必要があるということです。

数学の点数が極端に低い場合は、まずは土台である計算を完璧に近づける必要があります。

『前学年で習った繋がりのある単元』も復習する必要あり

基本的に数学は、どの学年も大きく分けて、計算、関数、図形というサイクルで習います。

これまで習った全てが1本筋で繋がっている英語ほどではありませんが、この計算、関数、図形といった大きな分類の中で繋がりがあります。

例えば、関数であれば、数学も『比例・反比例(1年生)』→ 『一次関数(2年生)』→ 『二次関数(3年生)』のように、繋がっています。

つまり、中学3年生で、『二次関数』が定期テストの範囲であれば、1年生で習う『比例・反比例』と2年生で習う『一次関数』も理解しておかなければならないということです。

国語はどちらとも言えない


国語もこれまで習った漢字や言葉、慣用句などは出てくるので、そういう意味では、英語と同様で、繋がっていると言えますが、国語のテストのメインは論理的思考、文章の読解、内容理解、心情理解になるので、直接的に大きな影響を受けづらいと思われます。

ただ、言葉を多く知っている方が、文章の理解が捗るのは間違いないです。

また、スペルの誤魔化しが効かない英語と違って、国語では書けない漢字はひらがなを使うなどの回避法(本当は漢字で書けた方が良いです…笑)もあるので、そういった細かい減点は少なくなると思います。

そう考えると、理科と社会は点数を上げやすい


理科や社会は、英語や数学とこれまで習った単元との直接的な繋がりが基本的には無いです。

このように単元ごとの繋がりが無いと、これまでのことが出来なくても、次のテストの範囲のところだけ勉強しておけば、点数を上げることが可能です!

例えば、理科の生物で失敗しても次の化学で、社会の地理で失敗しても、歴史で取り返すことが大いに可能ということです。

そういう意味では、理科や社会は、英語や数学と比べて点数をいきなり上げやすい教科であると言えます。

特に、理科の方が覚えるべきところは社会より少ないため、短期間で点数を上げやすい教科と言えそうです。

※ 歴史は繋がっていますが、それでもテスト範囲外から直接問題を出題してくることはないでしょう。
(理解を深めるためには覚えておくに越したことはないですが…)

まとめ

今回は、“定期テストの『点数を上げる難易度』、『高得点を取る難易度』は教科によって差がある”という話でした。

英語や数学は手遅れになる前に絶対になんとかしましょう!

特に英語の学習は、小学生から行うことを強くオススメいたします!

英語は中学でいきなりレベルが上がるため、小学校の英語の授業だけでは正直言って不十分です!

当塾、個別指導塾2nd Roomでは、『小学生からの英語学習』に力を入れており、小学校の授業の英語のレベルではなく、その先の『中学英語の予習』、または、『英検取得を目指す』という形で先取りを行なっております。

ご興味がございましたら、下記の問い合わせたフォームより、無料体験授業の受付を行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

群馬県出身。
主に教務を行いながら、内装やWEBサイト、SNS、動画制作、デザイン、広報業務などを幅広く担当。

高校3年生の時、半年間の勉強で偏差値を40台から60台へ上げ、最終的に一般入試でGMARCHに現役逆転合格。就職活動では、学生時代に培ったWEBサイト制作・運営の経験を評価され、東京のIT系の某上場企業から一次面接で即日内定を貰うも、迷ったあげく辞退し、大学卒業後はフリーランスとしてWEBサイトの運営・制作をしながら塾講師として大手塾で暫く勤務した後、教室長と共に個別指導塾2nd Roomを開業。

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