勉強のペース(スピード)を上げるか、勉強時間を増やすか

定期テストが有った子はそろそろテストの成績カードが渡される頃だと思います。

テストの点数や順位はどうだったでしょうか?

納得できるような点数や順位は取れましたか?

もっと良い点数を取りたいと思った子、お子さんにもっと良い点数を取ってもらいたいという保護者様は是非最後までお読みください。

目次

ペース(スピード)の差

点数を上げる方法はたくさんありますが、今回は「勉強のペースと時間」に焦点を当てて書いていきたいと思います。

例えば、問題集を1時間で1ページ進める子と、1時間で4ページ進める子がいたとします。

2人の間には4倍のペースの差があります。

「4倍もスピードに差がつくことある?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、勉強では実際にこのくらいの差があることは少なくないです。

勉強においては、下手したらもっとスピードの差がある場合も全然あります。

例えば、英単語を何十回も書かないと覚えられない人もいれば、中には英単語帳をパラーっと流し見するだけで膨大な数の単語を覚えられる人もいます。

その2人の間には何十倍のスピードの差が有ると言っても過言ではありません。

この差をできるだけ埋めるためには、どうすれば良いでしょうか?

差を埋めるための3つの選択肢

今回は『4倍の差がある』と仮定して話を進めていきますが、どのくらいの差があっても基本的には差を埋める方法は同様です。

前者の子には大きく分けて3つの選択肢があります。

4倍の時間(4時間)勉強する

② 4倍のペースで勉強する

③ 2倍にペースをあげて、2倍の時間勉強する

この3つの選択肢に対しての個人的な見解を書いていきます。

① 4倍の時間(4時間)勉強する

これはなかなか厳しいと思います。

特に勉強が嫌な子にとっては1時間でも嫌なのに、4時間も勉強するのはかなりの苦行だと思います。

もし意気込んで4時間ぶっ続けて勉強しても、恐らく後半になったら集中力も続かず、元々の1時間で1ページのペースを保つのも困難だと思われます。

なので、もし仮に4倍の時間を勉強に充てるにしても、4時間を続けてするのではなく、1時間を4セットするのがオススメです。

ただ、現実問題として部活動や習い事がある子は、毎日そんなに多くの時間を勉強に捻出することが困難だと思いますし、体力面でも限界がありますよね。

それに、自主学習でしたら好きなだけ時間を増やせますが、学校や塾の授業は時間が限られています。

その点を考えると、勉強時間を増やすことよりもペースを上げることの方が重要であることは明白です。

ただ長い時間の勉強を行なっていく中で、作業が次第に効率化され、ペースも上がっていくものだと思うので、時間を増やすことも重要であることは間違いありません。

また、ペースがどうしても上げられないようであれば、とにかく勉強時間を増やすしかないとは思います。

② 4倍のペースで勉強する

先ほど、ペースを上げることの方が重要とは言いましたが、これがそう簡単に出来たら苦労はしません。

今までそのペースで行ってきたのに、いきなりペースを4倍に上げようとしても、そう簡単に上げられるものではありません。

それに、ペースを上げすぎたせいで頭に入ってなかったら本末転倒です。

ただ、4倍とはいかなくても、”ペースを上げよう”という心がけは大切であると思います。

徐々にペースを上げていって、”気がついたら4倍のペースになっていた”という状態が望ましいです。

具体的には、勉強の方法を見直したりすることで大幅に改善できることが多いです。

文章を読むスピードを上げたり、暗算のコツや書かずに覚える技術を習得したり、そういったことの積み重ねがスピードの向上に繋がっていきます。

「自分には自分のペースがある」という言い分もわかりますが、受験が他者との競争である以上は、残念ながらその理屈は通用しないのが現実です。。。

“速さに価値がある”

勉強においてはもちろん、スポーツ、仕事など、世の中ではあらゆることにおいてスピードが求められることが大半です。

『ゆっくりの方が良い』なんてことは殆どありません。

ただ、もちろん例外もあります。

例えば、芸術の分野ではどれだけ時間をかけても、良い作品が出来た方が良いとは思います。

(スペインのサグラダファミリアなんて、設計者のアントニ・ガウディが100年近く前に死してなお、まだ作ってますからね。。。)

そのような『完成度の高いものを作ることが目的』の場合は例外です。

そういう場合は、完成度を重視しているので、速さは二の次です。

しかし、たとえそうだとしても、“同じ結果(完成度)になるのであれば、あらゆることにおいて速いに越したことはない”はずです。

飲食店で全く同じものが提供されるなら、速い方が良いですし、結果的に同じ場所に届くのに、普通の郵便より速達の方が費用が高いのは、その『速さ』に価値があるからです。

③ 2倍にペースをあげて、2倍の時間勉強する

上記の2つに比べて、これが最も現実的な選択肢だと思います。

2倍速のペースで勉強し、いつもの1時間の勉強時間を2倍、つまり2時間に増やすだけです。

2倍くらいであれば、普段より急ぐことを心がければ到達可能なスピードだと思いますし、1時間くらいならなんとか増やせると思います。

さらにペースを上げて、さらに長い時間勉強すれば、短期間での圧倒的な学力の向上も夢ではありません。

もちろん、正しい勉強方法で行なっていることが大前提となります。

まとめ

一番の理想は勉強のペースを上げつつ、勉強時間を増やすこと』です。

学校や塾の授業の時間が限られている以上は、まずはペースを上げることの方が重要ですが、どうしても上げることができなければ勉強時間を増やしましょう。

ペースは意識しないとなかなか上げられないですが、とりあえず、塾に自習に来るだけでも勉強時間は増やせます!

是非お待ちしております。

無料体験授業(2回)受付中!!
お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

群馬県出身。
主に教務を行いながら、内装やWEBサイト、SNS、動画制作、デザイン、広報業務などを幅広く担当。

高校3年生の時、半年間の勉強で偏差値を40台から60台へ上げ、最終的に一般入試でGMARCHに現役逆転合格。就職活動では、学生時代に培ったWEBサイト制作・運営の経験を評価され、東京のIT系の某上場企業から一次面接で即日内定を貰うも、迷ったあげく辞退し、大学卒業後はフリーランスとしてWEBサイトの運営・制作をしながら塾講師として大手塾で暫く勤務した後、教室長と共に個別指導塾2nd Roomを開業。

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